8月上旬といえば、さすがにもうシンジュサン、オオミズアオ、ヤママユといった夏のやままゆたちが出ている頃!

特に、シンジュサンの関東でのピークは7月末~8月上旬に来るようです。

今年は埼玉県産シンジュサンを目標に、夏のやままゆを求め、暇を見つけて夜な夜な秩父へ出撃していました。

~8/6-7~

この日は、気温が上がったあと夕立が降り、ものすごく蒸し暑くなったため、狙い目だろうと思い、出撃。

しかし現地に着いてみると星が綺麗だし気温も想像より低い。

なんか嫌な予感がするぞ......。

まずは、確実な採集例のあるポイントを探索しますが、シンジュサンどころか、オオミズアオやヤママユすら見当たりません。
小さい虫がちらほら飛んでいるのが見える程度の集まり。

少し場所を移して成績が良いことの多い灯りも見ますが、目に付く大型蛾は見慣れたメンツばかり。

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エゾシモフリスズメ

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ウンモンスズメ

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キシタバ

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ギンモンスズメモドキ

あまりにイマイチなので、本来の目的からは少し逸れ、標高をあげて何か山地性の虫でも見れないか車を走らせます。

標高あげても微妙は微妙だったのですが、ノメイガとスズメガから初見のものを見つけることができました。

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ウスムラサキノメイガ

存在は知っていたけれど、まだ見たことのなかったノメイガ。
前翅の根元の黄色い網目模様と翅の大半を占める灰色のコントラストが美しいです。
開帳2 cmに満たないくらいの小型種です。

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クロテンケンモンスズメ

山地性のスズメガ。見ての通り地味です。
ただ、写真だと分かりずらいですが、触角は先端が白くなっており少しオシャレ。
今まで全然見たことなかったのですが、この晩で複数頭を確認できました。

日が変わったころに下界へと戻り蛾のチェック。
深夜帯を越え、多少集まりは良くなっていましたが、やままゆの飛来は無し。

仕方がないのでノメイガをチェックして帰りました。

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モンスカシキノメイガ

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マエアカスカシノメイガ

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シロヒトモンノメイガ

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オオシロモンノメイガ

スカシノメイガをより深みのある色彩にした感じのノメイガ。
初めて見ました。惹き込まれてしまいそうな美しさ。



~8/9-10~

この日も蒸し暑くなりそうだったので、一日空けて出撃。

この日はあまり時間がなかったこともあり、シンジュサン一本狙いで比較的標高の低い300~500 mの地点を探索しました(シンジュサンって南方系のイメージだから標高あげる必要ないですよね……?)。

蒸し具合は悪くなかったように思うのですが、それほど虫の集まりはよくありませんでした……。

ノメイガは何種か確認できました。

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ホソミスジノメイガ

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ウスムラサキノメイガ

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モモノゴマダラノメイガ

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キボシノメイガ

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キモンホソバノメイガ

こちらは初見のノメイガ。
美しい種ですが、中国で記録されていたものが、近年、日本に侵入してきたようです。
幼虫の食草がタケとのこと。
「中国」「タケ」というワードは、ムネアカハラビロカマキリやタケオオツクツクを彷彿とさせるような......。

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ハラナガキマダラノメイガ

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キマダラクロノメイガ

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モンスカシキノメイガ

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ソトグロキノメイガ

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ヘリグロキノメイガ

黄色と黒シリーズ。
この類の色彩のノメイガは多いですが、一応、頑張れば紋のパターンで大体同定できるのが救いです。
ノメイガの同定に便利で手軽な図鑑できないかな……。

ノメイガ修行としてはそこそこの成果がありましたが、肝心の大型種は......

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ミヤマカラスアゲハ

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クロコノマチョウ

やままゆではなく、なぜか灯火に引き寄せられてしまったチョウたちくらいでした......。


~8/18-19~

前回から1週間ほど空いて、再び出撃。
月齢は満月近く、曇りでもなかったのですが、台風が日本に近づいており、次の週には遠征を控えていたことから、これが最後のチャンスと、出撃することに。

山奥へ行く前に、前回、ノメイガを多く観察できたポイントをチェック。

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モンホソバスズメ

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オニベニシタバ

大型蛾はやっぱりテンション上がります!
ホソバスズメは問答無用でカッコイイし、オニベニシタバはベニシタバの中で一番好きなのでとっても嬉しい!

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マメノメイガ

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シロオビノメイガ

ノメイガでは前回までに確認できなかったこちらの2種を確認。
どちらも秋に多くなる種です。秋の足音がもうそこまで......。


この後は、標高1000 m付近のポイントをチェック。
パッと目につくのは、カトカラの仲間たち。

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エゾシロシタバ

初採集のカトカラ。実際にはシロシタバより "クロシタバ" というくらい後翅は黒面積多いです。
後翅は地味ですが、上翅はなかなか上品ですね。
かつて蝦夷の地で取り逃がしたのも今となっては良い思い出。
これでGasyunの未採集シロシタバはヒメシロシタバを残すのみとなりました。

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ゴマシオキシタバ

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キシタバ

この2種はこの辺りではお馴染みのカトカラ。
ゴマシオは秋口に多いイメージです。

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トガリヒロバキバガ

唐突なキバガ。
網を持って歩いていたらいつの間にかついていました。
滅茶苦茶美しいじゃないですか......。
あまりの美しさに採集しました。展翅スキルは追いついていません。

月齢のせいか虫の集まりがイマイチなので、一通り見てポイント移動。
こちらも標高は1000 mほど。目に付くのはやっぱりカトカラ。

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ヨシノキシタバ

少し珍しいキシタバ。
分布としてはゴマシオと被るのですが何故か少ないです。
ゴマシオと比べるときめ細かな上翅が魅力的です。

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オオシロシタバ(死骸)

本州では標高をあげないとなかなかお目にかかれない方。
地味ながら上品な風格を持ちます。死骸と化しているのが非常に残念でした。

ヨシノさんだけ回収した後、標高を下げ標高500 m付近を探索。
変わらず集まりはよくありませんが、ここに来てついに……

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ヤママユ

今月3回目の出撃にしてようやくお目にかかれました……。
明るいオレンジタイプ。秋の夜空によく似合うんです(真夏)。

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はあぁぁぁぁああ...触角ぅぅ......!!
やままゆの王たる風格がもさもさです!
尚、この大きな触角のせいで刺激に敏感でぜんぜん手乗りさせてくれません(と勝手に思っています)。

やっぱりヤママユですわ......。

このポイントでは他にも、

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スミナガシ

前回に続き何故か灯火に飛び入っていた蝶シリーズ。
夏型は初です。青緑の不思議な輝きは堪らないですねぇ......。

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ニシキシマメイガ

7月に知識不足と小型種の展翅を面倒くさがったゆえにスルーした珍品。
今回はしっかり確保しました。うっすらピンクがかる模様がかわいらしくも美しい。

ようやくツキが巡ってきたと浮かれながら最後に立ち寄ったポイントでもヤママユを確認。

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ヤママユ

こちらは茶色タイプでした。渋い。よい。



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8月の夜秩父は悉く微妙だったのでまとめてお送りしました。
ノメイガ修行には程よく色々見れたのは良かったのですが、やままゆ的には完全に不発......。
最後に何とかヤママユを見ることができましたが、ヤママユは9月まで見られるので、夏らしくシンジュサンやオオミズアオを観察したかったですね。

この後は、8月下旬に離島遠征をしましたので8月中は秩父に行っておりません。
9月からは やままゆ・カトカラのミーハー蛾のハイシーズンですので、暇さえあれば再び通うつもりです。

8月下旬の遠征の模様も近々お伝えする予定です!
(今年は意識的に採集に行く頻度を多くしているのでいつになるかは分かりませんが💦)


それではっ!